院長挨拶

院長から皆様へのご挨拶です。

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テレビを見すぎると死亡リスクが上昇

2011/09

―テレビを2時間多く見るごとに糖尿病のリスクが1.2倍、狭心症/心筋梗塞のリスクが1.15倍、死亡リスクが1.13倍に上昇―

アメリカ人は1日平均5時間テレビを見るようで(平均で5時間ですから1日中見ている人も多いんでしょうね)、先進国では仕事・睡眠を除くとテレビを見ることに最も多くの時間を費やしているようです。

テレビを見ている間は身体活動が低下します。健康に良くない揚げ物(ポテトチップ・スナックなど)、食肉加工品、ジュース・炭酸飲料の摂取が増えて、野菜・果実の摂取が減るなど食生活が乱れます。またドラマ・映画・CMの影響によって青少年の喫煙への興味を刺激します(さすがに最近は喫煙のシーンは減りましたし、煙草のCMは規制されていますが)。

このような理由で、サブタイトルで書いてあるように、テレビを見る時間が増えるごとに少しずつ糖尿病・狭心症/心筋梗塞・死亡のリスクは増えます。死亡のリスクはテレビを見る時間が3時間を越えると上昇しますので、長くても1日3時間以内にしたいところです。

テレビを見る時間を減らせば寿命は延びるのか?は今後の研究の結果次第ですが、テレビを見ながら“バリバリ”“モグモグ”が止めて、見たい番組が終わったらすぐにテレビを消して、少しでも体を動かした方が良さそうですね。

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