院長挨拶
院長から皆様へのご挨拶です。
大森院長ブログTOP | ヘビースモーカーは認知症のリスクが2倍
ヘビースモーカーは認知症のリスクが2倍
2011/07
―中年期に1日2箱以上の喫煙をした人は、
その後20数年間のうちに認知症になるリスクが2.14倍になる―
喫煙は生命を脅かす様々な病気の危険因子ですが、認知症との関連の有無については未だ議論のあるところです。今回ご紹介する研究結果は喫煙と認知症との関連性を決定付けたと言っても過言ではありません。
カリフォルニア在住で50‐60歳の21123人を平均23年追跡調査して、年齢・性別・学歴・人種・BMI・配偶者の有無・飲酒量・高血圧/高脂血症/糖尿病/心疾患/脳卒中の有無で調整したうえでリスクを判定しています。
追跡期間中5367人、なんと25.4%の人が認知症と診断されています。認知症は高齢者社会の大きな課題のひとつと言えるのではないでしょうか。
1日の喫煙量と認知症(全体)・アルツハイマー病・脳血管性認知症との関連は以下の通りです。
(太字の項目がリスク上昇しています)
喫煙量が増えるにつれて認知症のリスクが上昇しています。また過去に喫煙していた人や1日0.5箱未満の人は、認知症のリスクは上昇していませんでした。つまり中年期に禁煙すれば認知症のリスクが回避できるということのようです。50歳代の皆さん、まだ間に合いますよ。
- 2012.01.01
- 孤独な人ほど脳卒中のリスクが高い
- 2011.12.01
- タンパク質の摂り過ぎは糖尿病のリスク
- 2011.11.01
- 1日15分の運動でも死亡リスクが低下
- 2011.10.01
- 身体活動が多いほど認知症になりにくい
- 2011.09.01
- テレビを見過ぎると死亡リスクが上昇
- 2011.08.01
- 大量飲酒で膵臓癌亡リスクが上昇
- 2011.07.01
- ヘビースモーカーは認知症のリスクが2倍
- 2011.06.01
- ビールで放射線防護
- 2011.05.01
- カリウムが豊富な食事で脳卒中・心筋梗塞のリスク軽減
- 2011.04.01
- ビリルビンが正常高値だと呼吸器疾患および死亡のリスクが低い
- 2011.03.01
- 定期的に適量の飲酒をすると冠イベントのリスクは減少する
- 2011.02.01
- アスピリンは癌の死亡リスクを下げる
- 2011.01.01
- LDLコレステロール管理の効果を確認
- 2010.12.01
- ダイエットで脂肪を減らすためには充分な睡眠が必要
- 2010.11.01
- 糖尿病の成人男性は死亡するリスクが3倍
- 2010.10.01
- BMIが正常でも腹部肥満は死亡リスクを高める
- 2010.09.01
- ビタミンD不足で認知症
- 2010.08.01
- 糖尿病にかかったら生涯コストは2000万円
- 2010.07.01
- 歯磨きの頻度が少ないほど心血管リスクが上昇
- 2010.06.01
- 脳動脈瘤があっても過度の心配は不要
- 2010.05.01
- やせは喫煙とは無関係に心臓死のリスクを増加させる
- 2010.04.01
- コーヒーで脳卒中予防
- 2010.03.01
- 非空腹時の中性脂肪の上昇は脳梗塞のリスク
- 2010.02.01
- 大豆と乳酸菌飲料で乳癌のリスク軽減
- 2010.01.01
- 肥満が癌を誘発する
- 2009.11.01
- 抗ウィルス剤の早期開始が新型インフルエンザの転帰に影響
- 2009.10.01
- 受動喫煙は糖尿病のリスクになる
- 2009.09.01
- 片頭痛は脳梗塞のリスクか?
- 2009.08.01
- ぜひ熱中症にはお気をつけて
- 2009.07.01
- “認知症ドライバー”6人に1人が事故
- 2009.06.01
- 生活習慣の小さな差が脳卒中に複合的に影響する
- 2009.05.01
- 糖尿病があると癌の死亡リスクが高まる
- 2009.04.01
- 心拍数の高い女性は虚血性心疾患のリスクが高い
©大森ファミリークリニック