院長挨拶

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糖尿病にかかったら生涯コストは2000万円

2010/08

―アメリカ人が50歳で糖尿病を発症した場合、生涯の直接的医療コストと労働生産性の低下や介護費用などの間接コストの合計は1550万円になる―

米疾病対策センター(CDC)のシュミレーションの結果が国際学会で発表されました。コストの内訳は以下の通りです。

#1;直接コスト
糖尿病自体の医療費
脳卒中・心筋梗塞などの合併症の医療費
#2;間接コスト
欠勤・疾病(体調不良)出勤による損失
介護費用
早期死亡による損失

 まず男女別の結果を比較しますと、医療費は女性が1.1倍と高くなっています。医療費の72%が脳卒中などの合併症の医療費となっています。間接的コストは男性が1.7倍と予想通り?高くなっています。さらにその差を分析すると、勤務がらみで2.1倍・早期死亡で1.7倍コストが掛かっています。

次に年齢別のコストでは当然若年者ほど高くなっています。

経年的な視点で見ると、糖尿病発症後最初の15年間の間に医療費の60%を要しています。これは発症後15年以内に脳卒中・冠動脈疾患を合併することによるものです。

2012.01.01
孤独な人ほど脳卒中のリスクが高い
2011.12.01
タンパク質の摂り過ぎは糖尿病のリスク
2011.11.01
1日15分の運動でも死亡リスクが低下
2011.10.01
身体活動が多いほど認知症になりにくい
2011.09.01
テレビを見過ぎると死亡リスクが上昇
2011.08.01
大量飲酒で膵臓癌亡リスクが上昇
2011.07.01
ヘビースモーカーは認知症のリスクが2倍
2011.06.01
ビールで放射線防護
2011.05.01
カリウムが豊富な食事で脳卒中・心筋梗塞のリスク軽減
2011.04.01
ビリルビンが正常高値だと呼吸器疾患および死亡のリスクが低い
2011.03.01
定期的に適量の飲酒をすると冠イベントのリスクは減少する
2011.02.01
アスピリンは癌の死亡リスクを下げる
2011.01.01
LDLコレステロール管理の効果を確認
2010.12.01
ダイエットで脂肪を減らすためには充分な睡眠が必要
2010.11.01
糖尿病の成人男性は死亡するリスクが3倍
2010.10.01
BMIが正常でも腹部肥満は死亡リスクを高める
2010.09.01
ビタミンD不足で認知症
2010.08.01
糖尿病にかかったら生涯コストは2000万円
2010.07.01
歯磨きの頻度が少ないほど心血管リスクが上昇
2010.06.01
脳動脈瘤があっても過度の心配は不要
2010.05.01
やせは喫煙とは無関係に心臓死のリスクを増加させる
2010.04.01
コーヒーで脳卒中予防
2010.03.01
非空腹時の中性脂肪の上昇は脳梗塞のリスク
2010.02.01
大豆と乳酸菌飲料で乳癌のリスク軽減
2010.01.01
肥満が癌を誘発する
2009.11.01
抗ウィルス剤の早期開始が新型インフルエンザの転帰に影響
2009.10.01
受動喫煙は糖尿病のリスクになる
2009.09.01
片頭痛は脳梗塞のリスクか?
2009.08.01
ぜひ熱中症にはお気をつけて
2009.07.01
“認知症ドライバー”6人に1人が事故
2009.06.01
生活習慣の小さな差が脳卒中に複合的に影響する
2009.05.01
糖尿病があると癌の死亡リスクが高まる
2009.04.01
心拍数の高い女性は虚血性心疾患のリスクが高い