院長挨拶

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大森院長ブログTOP | コラム(第44回)

やせは喫煙とは無関係に心臓死のリスクを増加させる

2010/05/01

―非喫煙者でBMIが18未満の人は循環器疾患による死亡のリスクが2.93倍になる―

*

海外ではやせが心臓死のリスクとされており、喫煙との因果関係が重要視されています。しかし日本では欧米に比べやせの割合が高いため、喫煙とは無関係に心臓死のリスクになっている可能性があります。

日本人16461人(平均年齢54±13歳)を対象に平均9.3±2.4年(中央値10.2年)追跡調査し、年齢・性別・高血圧・喫煙・飲酒・高脂血症を循環器危険因子とし、多変量解析しています。

肥満度BMIによる循環器死亡率は下記のようにやせは肥満者より高くなっています。

BMI 18 18〜19.9 20〜21.9 22〜24.9 25〜29.9 30
死亡率(%)   2.7 1.3 1.0 1.2 1.2 2.0

次に喫煙の影響を排除するため非喫煙者だけでBMIと循環器死亡率との関連を調べると、上記と同様にやせの人は肥満者より死亡率が高い結果となりました。多変量解析の結果、やせた人は標準的な体格の人に比べ、心臓死のリスクが2.92倍になることが解りました。

2年前よりいわゆるメタボ検診が始まりましたが、日本人はもともと肥満者が約3%と欧米人に比べ少ない上に、今回の結果のようにやせた人の方が心臓死のリスクが高いようですから、欧米追従の検診方法に疑問を抱かざるを得ません。

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